まぶたが伸び切って瞳がほとんど隠れるほどの細い目
このような目もとになったきっかけはわかりません。
幼少時代の写真を見てもこうだったので生まれつきですし、母の目もとによく似ているので遺伝かもしれません。
成長するにつれて、一般の子たちと自分の目もとは違うなと感じるようになりました。
目が原因でからかわれたことは、数え切れないほどありました。
高校・大学に進学するにつれていじめは減りましたが、今度は女性として見られない壁のようなものを感じるようになりました。
メイクに興味を持つようになって、美人とされる人の顔を自分と比べた結果、まぶたのたるみに大きな原因があると理解しました。
辛い、恥ずかしかったのは
とにかく今までの人生、人権がなかったと感じることが多いです。
能面のような表情の乏しい目つきについて、幼い頃は周りからハッキリと嫌悪感を示されました。
成長してくるとストレートに言われることは少なくなりましたが、それでも言う人は言います。
仲良くなった人から、「目もとに不快感があるから」と整形を勧められたこともありました。
普通にしていると学習態度や勤務態度で不利な評価を受けやすいため、目以外の表情や喋り方などを、ひたすらオーバーにするよう心がけました。
おかげで本来の性格に合わない、女芸人ポジションになってしまいました!
悩み解消のために試したことは
目もとマッサージに目もとのトレーニング、目もとをエステするような器具など、できそうなことはあれこれと試してみましたが、あまり効果は感じられませんでした。
メイクでごまそうと思いましたが、雑誌を見てもぱっちりとした二重まぶたの人向けしかないので辛かった記憶があります。
当時あまり情報がなかった一重用のメイクをひたすら探し出して、出来る範囲で何でも試してみました。
しかし何をやってもオカマのような顔になってしまうんですよ。
ヘアスタイルシミュレーターでは、男性用のものしか似合わなかったことには、苦笑するしかありませんでした。
一番病んだ時期には、整形というのも考えましたが、この顔を好んでくれた祖父母に申し訳なく、踏み出すことはできませんでした。
悩みが解消、改善できたら
ぱっちりとした二重じゃなかったとしても、せめてスッキリしたまぶたであれば、今よりもきっと自分に自信が持てていたんだろうなと思っています。
今は引きこもって仕事や趣味をしています。
ネットの世界の住民は、私の顔なんて見えないので平等に対応してくれますし、今の生活はそれなりに楽しめるものになっています。
でも、本当は人前に出てやりたいことも色々とあったのです。
バンドで生ライブとか、コスプレとか、一度でいいからしてみたかったですね。
同じ悩みを持つ悩むあなたへ
どんなに努力をしても、どうにもならないことってあると思います。
それでもなんとか変えようとしてもがいてる人を、私は尊敬します。
私は戦うことに疲れ、目もとの悩みを受け入れることにしました。
一時期は醜形恐怖でうつ病にもなりましたが、それで人生が終わることはありませんでした。
今はネットの存在で完全に顔を隠していても生きることができる良い時代になりました。
また日本の常識の外にでれば、細い目もとを逆に魅力だと捉えてくれる人もいることがわかりました。
これから時代が変われば、そんなに悩むべき問題でもなくなるのかもしれません。